PiMagの自動・外部制御にむけて(1)

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PiMag(ポータブル40テスラ装置)にはraspberry piが搭載されていて、そこにに置いた自作pythonプログラムで制御しています。そこでtkinterというpython標準のGUIを使用しています。そのGUI特有の機能を使っています。 問題は外部でリモートコントロールしたり、自動計測することを考えたときに、GUIベースなのは微妙と言うことです。今のソフトはtkinterの機能を駆使しているので、フレキシブルじゃないです。そこで 「テキスト設定ファイル」に値を読み書きすることを基本とする、というプログラムにしようと思います。ボタンを押しても、まずはテキストファイルの値を書き換え、それを別のプログラムが参照して次の動きを作る、ということです。 そうすれば、GUIのボタンを押さなくても、外部からテキストファイルを書き換えることで、ボタンを押すようなことができそうです。 そのテキストファイルは複数のプログラムが参照する可能性があるので、ファイルを安全に読み書きできる必要があります。 ファイル名readerwriter.pyとして下記を作ります。 from filelock import FileLock def safe_write(filename, content): lock_file = filename + ".lock" with FileLock(lock_file): with open(filename, 'w') as f: f.write(content) def safe_read(filename): lock_file = filename + ".lock" with FileLock(lock_file): with open(filename, 'r') as f: return f.read() 実行結果は下記です。 これを応用して、望みのプログラムを作ろうと思います。

売るほどある液体ヘリウム(訂正あり)

低温がなければ物性実験はできない!といったら言い過ぎですが、実際のところ気軽に冷やせる設備があるのなら重宝する人が多いと思います。


液体窒素があると簡単に78ケルビンまで、液体ヘリウムがあると4.2ケルビンまで到達できます。


特にヘリウムは簡単に手に入るかというと、入りません。


ヘリウムガスはかなり希少なので、それを再回収し循環して再利用できるシステムが必要。さらに、液体に再凝縮させる施設も必要です。


再凝縮装置を研究室で持つこともできますし、GM冷凍機(ヘリウムガスのエアコンみたいなもの)があれば、研究室で完結して極低温が得られます。電気代だけですみます。


でも学内に液化室があればそれに越したことはないですね。複数の研究室がユーザーとなって、ベッセル(でっかい魔法瓶)でくみにくればいいので、めちゃ便利です。蒸発したヘリウムガスは、各研究室に回収パイプが来ているのにつなげばオッケー。


電通大はどうかというと、液化室があり、すごいハイスペックのシステムが稼働しています。


Kさんが管理されてて、どんどん施設を刷新して行っているそうです。




おニューの配管盤を見せびらかすK氏



おおもとは、六本木の物性研の液化施設を移設したのが始まりらしいです。今はもうほぼ全て刷新したとのこと。

(↑11/15訂正 正しくは、1972年に初代液化機が導入され、2000年に現在の部屋で物性研から移設された液化機が立ち上げられたのが三代目、今のが四代目。なので来年50周年。とのことでした。大間違い情報ですみません。ご指摘ありがとうございました。)



このような共用施設が利用し放題なのは素晴らしいですね。


物性研の共用設備の環境も素晴らしかったですが、電通大もなかなかです。むしろもっとコンパクトに全てがあるので、良い気すらしてきます。


電通大の共用装置はかなり充実している模様。なかでもX線装置やPPMSにMPMSなどは利用予定なので、また紹介したいと思います。共用設備はなんと学外からも利用可能。





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